赤き地平より昇る妖星

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zoom RSS 険山を制する【浦和レッズ】CWC改悪昔物語

<<   作成日時 : 2007/03/25 10:45   >>

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ちょっと聞いてくんねえ。

おらの村にはとっても険しい山があったんじゃ。
晴れたときでも山の頂は霞んでて、
それはもう高くて険しい山だった。

毎年、村の力自慢が登る事は許されるんじゃが、
4合目まで登るのがやっとで、
その山のてっぺんまで行くのが、
おらの村の男どもの憧れになっておった。

登る権利をつかむだけでも大変じゃったが、
途中にはまだ見ぬガレ場だの、
足元に絡みつく深い沼だの、
行く手を阻む怪物の巣だの、
それはそれは苦難を極める旅になる。
だからこそ村の男どもは山のてっぺんを目指したんじゃ。

猪の年、山に登るのは、
村の山側に住む赤男。
赤男は村の年番を勤め、
村祭りでも村の総代を勤める立派な男じゃった。
もう一人は海側に住む水男。
赤男にはかなわんが、
村の二番目か三番目。
その二人が山を登り始めて、三合目あたりまで来たときじゃ。

「おーい、赤男!水男」
村の長老の声が聞こえたんじゃ。
「よろこべ、赤男!」
「山のてっぺんまで、ろーぷうぇーを作ることにしたぞ!」
「赤男、お前は村の代表じゃ。もう苦労せんでもてっぺんまで行けるぞ!」

長老はあまりにも誰も登りきらんで、
てっぺんに登る近道を作ったんじゃ。
じゃが、てっぺんはあまたの苦難を乗り越えてこそ、
価値があるもんじゃ。
赤男は振り返りもせず、
そのまま山を登り続け、
妖怪やら蟲やらと闘い続け、
荒地や岩場を制していった。
村で初めててっぺんにたどり着いたとき、
半年にも及ぶ苦行に、
身体は傷つき、ボロボロになっておった。

赤男が自分でてっぺんにたどりついたから、
「ろーぷうぇー」に乗ったのは、
腕試しで赤男に一度だけ勝ったことのある、
青男じゃった。
青男はなんの苦労もなく、
てっぺんを見ることができたのじゃ。

身体はボロボロじゃったが、
心は鋼のような赤男は言ったんじゃ。
「俺らは赤男じゃ!」
「俺らは闘ったんじゃ!赤男の誇りじゃ!」
てっぺんから見下ろす風景は、
村ばかりじゃなく、
遠くはるかかなたの土地や海や山々まで、
光り輝いて見えた。

ろーぷうぇーで登ってきた青男には、
てっぺんからの風景を見ることはできなんだ。
てっぺんのてっぺんに登れんかったからじゃ。
ボロボロになっても、
そこを戦い抜くことで、
てっぺんからの風景を見る体力と気力と知恵をつくっておった。
青男にはそれがなかったんじゃ。

じゃが山はたんだん寂れていった。
皆が次第に楽な方法を選ぶようになった。
しかし、赤男以後、だれもてっぺんからの風景を見たことはないんじゃ。
ええか?
苦行は辛いが、人を大きく鍛える。
山はそのためにあったんじゃ。
単なる目印や象徴なんかとは違ったんじゃ。

山だけじゃなく、村が寂れなければ良いがのう・・・

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
桜塚やっくん
「そこで赤男たちは 言いました」
赤男たち
「ボロボロになっても、応援してくれる仲間がいた。ろーぷうぇーには 一生 乗らねえ」
大作ですね
酔いどれ
2007/03/25 17:01

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